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《科長 工藤大輔より》
●患者様へのひとこと
尿路結石症と前立腺肥大症の手術を行っています。その他の疾患については岩手医大と連携し、適切にご紹介させていただきます(体外衝撃波は当院にはございません)。
●医師の皆様へ
結石破砕術とレーザー前立腺核出術を中心とした泌尿器内視鏡検査・治療を中心に診療しております。手術見学・短期診療研修を歓迎します。泌尿器科スタッフも募集しております(当科は岩手医科大学 泌尿器科を基幹病院とする新専門医制度・専門研修連携施設です(2017年4月より))
《診療内容・専門分野》
1.腎・尿管結石症に対するレーザー内視鏡治療(f-TUL ECIRS)
・内服治療や体外衝撃波(ESWL)では治療が難しい結石に対して、3ミリの
細径軟性尿管鏡を使用しホルミウムレーザーで破砕後、体外へ取り出す手術を行っています(f-TUL)。入院は1週間です。
・また3㎝を超える結石に対しては、背中と尿道から同時に内視鏡を入れて結石を破砕する経皮的経尿道的結石破砕術(ECIRS)を行っています。
*体外衝撃波をご希望の患者さんは岩手医大へご紹介しています。
結石には様々な種類や大きさ、硬さがあり、患者さんに合わせた内視鏡治療をお勧めしています。
2.前立腺肥大症に対するレーザー内視鏡治療(HoLEP:ホーレップ)
前立腺肥大が進行すると夜間尿や残尿感、排尿困難により生活の質が低下します。
HoLEPはホルミウムレーザーにより尿の流れを妨げる腫れた前立腺をくりぬく手術です。レーザーの止血効果が高く、出血が少ないという利点があります。
●経尿道的結石破砕術(TUL) | 121例 |
●経皮的結石破砕術(PNL(ECIRS)) | 18例 |
●経皮的腎瘻造設術(PNS) | 27例 |
●経尿道的膀胱結石破砕術(TUCL) | 8例 |
●経尿道的レーザー前立腺核出術(HoLEP) | 36例 |
計 | 210例 |
1.前立腺肥大症:レーザー内視鏡手術(HoLEP:フォーレップ)
HoLEP(フォーレップ)(図下)は尿道から挿入した内視鏡からレーザー光を照射し肥大を{くり貫く}手術です。出血量が少なく、低侵襲で身体への負担が少ないのが特徴です。肥大した前立腺組織を塊でくり貫くことで、再発の可能性はほとんどありません。
(2018年2月9日 岩手日報掲載)
●学会・講演・発表
・2017年11月 日本泌尿器科内視鏡学会(徳島)
一般演題・口演
「側臥位腎瘻留置の優位性」
盛岡市立病院 泌尿器科 工藤大輔
岩手医科大学 泌尿器科 塩見 叡 杉村 淳 小原 航
・エダップテクノメド社ブースセミナー
「22.5ワットレーザーによるHoLEP:
パルス幅選択から見えてきた低出力の利点」
盛岡市立病院 泌尿器科 工藤大輔
・2017年12月 いわて泌尿器尿路結石セミナー(盛岡市アイーナ)
「岩手におけるF-TUL,ECIRS~結石治療専門施設立ち上げ1年の経過報告」
盛岡市立病院 泌尿器科 工藤大輔
●学会発表等の動画を掲載しております。(クリックするとYouTubeへ移動します)
①2017年7月
単回使用型 ボストンサイエンティフィック社製 腎盂軟性尿管鏡(LithoVueTMリソビュー)を東北で初めて導入しました。従来の内視鏡より軽く、操作性がよい特徴があり、腎結石の治療に使用しています。
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氏名 |
所属学会 |
履歴 |
工藤 大輔 | 日本泌尿器科学会(専門医・指導医) 日本泌尿器内視鏡学会(腹腔鏡手術技術認定医) 米国泌尿器科学会 国際外科学会 |
弘前大学卒 |
当科では内視鏡とレーザーにより尿路結石をこわして取り出す治療を専門にしております。また前立腺肥大症により夜間尿や頻尿でお困りの方には、レーザーによる内視鏡手術で症状がなくなることが期待できます。岩手医大泌尿器科と連携し、適切な治療や紹介をさせていただきます。 | ||
工藤 浩也 | 日本泌尿器科学会(専門医・指導医) 日本がん治療認定機構(認定医) 日本泌尿器内視鏡学会 日本移植学会 臨床腎移植学会 |
聖マリアンナ医科大学卒 |
尿路結石と前立腺肥大症のレーザー治療を中心に診療を行っております。 |