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MESSAGEファーストタッチから社会復帰まで
患者さんのすべてを見届けられる病院です。

盛岡市立病院 副院長
近藤公亮

 盛岡市立病院の消化器内科では、消化管疾患と肝疾患、それぞれの医師の専門性を活かしながら、役割を大きく分けて対応にあたっています。私は主に、肝硬変や原発性肝癌 、慢性肝炎など、肝臓を中心とした治療に携わってきました。
 消化器内科の治療は基本として、自らが内視鏡や超音波などの機器を使って検査するところから始まります。来院した患者さんの愁訴に耳を傾け、診察し検査し、適切な診断を下して最善の治療につなげていくこと。この一連の行程に対して、最初から最後まで責任をもってあたることが医療にとってもっとも大切だと私は捉えています。
 こうした行程のなかで生まれるのが、患者さんと私たち医療者との信頼関係です。首都圏のように医療機関が多くはない盛岡の地域性もありますが、病院を信頼して初めてやってくる患者さんに接すること、つまりファーストタッチから医療にかかれることが、当院の大きな特徴と言えるでしょう。
 初診から自分で診察して治療し、外来で経過を診ることができる。さらに、治療を終えた患者さんが社会生活に復帰するところまで見届けることができるのは、盛岡という地方都市にある病院ならではの経験となると思います。

 研修先としてどの病院を選び何を学ぶべきか──これは研修医の皆さんの将来の目標設定によって、さまざまな考えがあると思います。2年という限られた研修期間の間に腰を据えて医療の本質を体験できるという点からすれば、当院も選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。
 地域医療の学びをとおして、かつ専門性を高めたいという人たちには、私たちもサポートを惜しみません。当院で研修を終えたら、どの病院に行っても医師としてやっていけるレベルまでは指導をしていくつもりでいます。
 岩手県に限らず、東北全体を見わたしてみても、消化器内科の専門医は多くありません。高齢化に伴って、消化器内科へのニーズは高まってきており、専門医の育成も急務とされています。できることならば、将来はここ岩手の地で、地域のために医療に関わっていただけることを願いますが、私たちのさらなる願いは、医療をとおして人と人とのつながりを築き、ホスピタリティの質を高める同士が増えることにあります。

盛岡市立病院 消化器内科の臨床データ

MESSAGE年間の手術は500件以上、腹腔鏡下手術は76%です。
癌の手術はもちろん、抗癌剤による治療も含めて
様々な症例を学ぶことができます。

盛岡市立病院 外科
須藤隆之

 盛岡市立病院には、消化器内科、消化器外科の医師が多く在籍しており、それに伴い消化器、栄養センターを立ち上げ、消化器疾患の患者さんが多数受診されております。その特徴を生かした研修プログラムとして2年目の選択科目は、外科、あるいは消化器内科いずれかを選択頂きたっぷりと手術、あるいは内視鏡検査などを研修して頂きます。
 当院の外科は、現在、須藤、藤原久貴、梅邑晃が一般外科(外傷、脂肪腫、粉瘤、ヘルニア)、消化器外科(胃、小腸、大腸、肝胆膵脾)、内分泌外科(乳腺、甲状腺、副腎)の診療にあたっています(2018年4月現在)。

[外科専門医(日本外科学会)、消化器外科専門医(日本消化器外科学会)、内視鏡外科技術認定医(日本内視鏡外科学会)が指導致します。]

 当科の須藤、藤原、梅邑は、全員上記の資格を有しその他の専門医資格を多数有しており、日本外科学会、日本消化器外科学会の専門医制度の認定施設となっております。研修医の先生方が最短で専門医を取得するためのサポート、指導をいたします。

[年間500件以上の全身麻酔手術、腹腔鏡下手術は76%]

 当科は、年間500件以上の全身麻酔手術を行っており、月曜から金曜日まで毎日2-3件の手術を経験出来ます。また、当科の特徴は全員が内視鏡外科技術認定医を有することより、県内有数の腹腔鏡下手術を行っており、手術数のみならず手術の内容も全国レベルと自負しております。研修医の先生に様々な最新の手術を経験いただけます。また、岩手医科大学外科学講座とも連携し、大学の先生の指導も受けることができます。

[癌治療認定医が指導致します。]

 固形癌の治療は、手術、放射線、抗癌剤の治療が3本柱になっております。手術に関しては腹腔鏡下手術を第一選択としております。抗癌剤治療に関しては、当院は外来化学療法室を有しており、様々な癌腫に対して最新のレジメを用いた化学療法を癌治療認定医の資格を有する外科医3人が治療にあたっております。がん治療認定医研修施設にも認定されており、手術のみならず、癌治療に関して総合的な治療、指導を行い、癌治療認定医の取得も可能です。

[エビデンスに基づいたクリニカルパスを用いた周術期管理を行います。]

 当科は、様々な疾患でエビデンスに基づいた約90種類のクリニカルパスを作成し、電子カルテ上で運用しております。手術、化学療法のみならず、周術期管理も指導致します。

[全国学会発表、学会誌論文作成をサポートします。]

 現在の医療は、日々進化しており最新で安全な医療を患者さんに提供するには自ら学ぶ努力が必要ですが、私たち自身の手で新しいエビデンスを見つけ、国内外に発信することも必要であり、医師の義務と考えております。当科では、学会発表、論文投稿を積極的に行っております。須藤は、2016年日本内視鏡外科学会で最も優秀な論文1編に与えられる出月賞を受賞致しました。研修医の先生の皆さんにも、当科で経験していただいた症例の中で希望があれば、全国学会での発表、学会誌への論文投稿を全力でサポートいたします。

[岩手医科大学の社会人大学院生受け入れます。]

 岩手医科大学との連携を行なっており医大とのアクセスも良好ですので、社会人大学院生の先生には、当院で2年研修終了後、岩手医大でさらに2年間研究生活を行うことで、卒後4年で医学博士取得可能です。

一緒に地域医療を通してキャリアアップしていきましょう。

盛岡市立病院 外科の手術症例

TOPIC「出月賞」受賞者が研修医を指導します。

研修医の指導担当医のひとり須藤隆之は、論文「成人片側性鼠径ヘルニアに対するdirect Kugel法と単孔式 transabdominal preperitoneal repair(TAPP)法の短期治療成績の前向き比較研究(原著)」において、2016年(第19回)日本内視鏡外科学会「出月賞(旧伊藤賞)」を受賞しました。「出月賞」は日本における内視鏡下手術の発展に貢献した医療人に授与されるもので、『日本内視鏡外科学会雑誌』に掲載された投稿論文のなかから最優秀論文が選考され、毎年1名に授与される名誉ある賞です。